ライオンのごきげんよう
都市伝説
お昼の番組でも黒い噂はあります。
舞台は『ライオンのごきげんよう』。
この番組の司会の小堺さんの髪型がどう考えても不自然だと感じる人は少なくないと思います。
ここに都市伝説が隠れています。
年とともに薄くなってくる髪。
ここが大問題なのです。
スポンサーのＬＩＯＮは、「薬用毛髪力」シリーズも製造している育毛企業だからです。
もちろん、小堺さんもこれをずっと使用し続けています。
禿げられちゃ困るのです。
毎日一本、朝昼晩、尋常ではない量を頭につけています。
しかも、毎週、薬用毛髪力をバスタブに湛えた「育毛風呂」にまで入っているのです。
「育毛風呂」で、ブランデー片手に自分の番組をチェックするのがこの上ない喜びとか。
でも抜けるものは抜けるのです。
これは問題ということで、新しい商品を開発するか、小堺を降板させるか、他社の育毛剤を試させるか、そんなことが会議で討論されるほどでした。
その頃ちょうど、小堺が首の腫瘤（しゅりゅう）の摘出手術の為に番組を一時降板することになりました。
しかし、ここで事件が起こる。
小堺さんが入院中、育毛風呂に入らないのはともかく、育毛剤すらつけていなかったことが判明。
しかもナースに「ああ、あんなのつけなくてもいいんだよ。効果なんてなんにもないの。アハハハ！！！」
と言ったことがＬＩＯＮ幹部の耳に入り幹部は激怒。
そこで、本気で降板話が浮上しました。
この窮地を丸く鎮めたのは、サイコロトークを考案した高平哲郎。
彼が、一言いいました。
「髪の毛を染めてみてはどうでしょうか」
高平さんの言うことならと、ＬＩＯＮ関係者もこれに賛同した。
「でも何色がいいだろうか」
プロデューサーが言うと、高平が答えます。
「サイコロで決めたら？」
こういう流れで、手術後の小堺さんの髪の毛をサイコロの出た目の色で染めるということになった。
サイコロの出た目と色は、このように決まった。
１．金 ２．白 ３．緑 ４．ピンク ５．レインボー ６．当り目
当り目は、スキンヘッドと決まった。
プロデューサーが恐る恐るサイコロを振った。
「なにが出るかな～なにが出るかな～」皆で歌った。
そこで出た目は、「２」
つまり白です。
全員がっかり。
思ったよりインパクトがなかった。
でもしょうがないということで、復帰後は白髪での登板となりました。
でもこれが大不評。
「司会が変わったのか？」「田中邦衛かと思った」「白いライオン、レオをイメージしたにしてはお粗末」
など苦情や問い合わせがいっぱい来た。
そこで、全員一致でもう一度サイコロを振ることにした。
プロデューサーが恐る恐るサイコロを振った。
「なにが出るかな～なにが出るかな～」皆で歌った。
出た目は、「１」
つまり金です。
再び全員がっかり。
でも評判は比較的良く、少し茶色っぽくすればハゲも目立たないしちょうどいい。
でも、新たな苦情があれば、再びあのサイコロが振られる日は近い。
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