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『世界に一つだけの花』

都市伝説
爆発的なヒットとなったSMAPの『世界に一つだけの花』。
その作詞・作曲・編曲を担当したのは、槇原敬之。
覚せい剤事件での謹慎中に、住職との対話から歌詞を着想したといわれています。
内容には、あらゆる存在に価値を認める「草木国土悉皆成仏」の如来蔵思想が投影されているそうです(wiki)。
そうした神々しい歌詞を考えた槇原は、大竹まことさんに「かばって呼んだら振り向いた」「あいつはかばそのものだ」などと失礼なことを言われています。
槇原の威厳を損なう問題発言ですが、それ以上に彼の商品価値を下げているのは、彼がゲイであるということです。
それによって、芸能人としての価値は下がらないものの、世間体、特にスポンサー受けは悪くなります。
一方、『世界に一つだけの花』の振り付けを担当したのは、KABAちゃんです。
彼も言わずと知れたゲイ。
2人の「ゲイ」であり、「カバ」がこの作品には関わっているのです。
実はこの作品が世に出るまでには色々なハードルがありました。
2人がゲイでカバ、並びに覚せい剤と、世間的には問題があるということで、スポンサーが難色を示したのです。
しかし、2人とある意味共通点のあるジャニーさんが八方手を回し、何とかリリースすることができました。
アルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』の収録曲の一つとして。
そして、このハードルが高かっただけに魂のこもった作品は、アルバムの収録曲の一つではおさまりませんでした。
シングルリリースの要望が強く寄せられ、そういう方向で検討が始まりました。
しかし、またここで問題が起こります。
アルバムの収録曲ということでリリースを許可したスポンサーが断固として反対したのです。
しかも今度は、曲のスポンサーだけではなく、SMAPのメンバーが出演しているCMのスポンサーからも反対の声があがったのです。
皆、自社の商品価値を下げたくないというのがその理由です。
「アルバムは最大限の譲歩ですよ。シングルまでは聞いていません。無理です」
さすがに今回は、ジャニーさんもお手上げという感じでした。
槇原・KABAちゃんももうダメか、と思ったとき、反旗を翻した男がいました。
木村拓哉です。
彼は、言いました。
「俺が何とかする」
・・・どういう結果になったか、それは皆さんのご存知の通りです。
『世界に一つだけの花』は爆発的なヒット。
なぜか。
CDジャケットには、SMAPもしくは各メンバーが出演するCMのすべての企業の看板が描かれています。
そう、木村拓哉は、このジャケットにすべての企業の看板を載せてしまうという前代未聞のアイデアを考え出し、すべての企業に直訴していたのです。
「ジャケットに看板を載せさせていただきます!リリースさせてください!絶対に損はさせません!」
そうして、彼の熱意とアイデアにすべての企業がリリースを許可しました。




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