ネズミの復讐
都市伝説
ネズミは復讐するという噂がある
子供たちが家の裏で遊んでいるとき、空っぽのゴミ箱の中から音がした。
そして中を覗いてみると子供のドブネズミが、青いゴミ箱の中を走り回っていた。子供たちは家に入ってきた虫やゴキブリを殺すのと同じ感覚で汚いネズミを殺そうとしたが、どう殺したら良いのか分らないので母親を呼んだ。
母親が来て、どうしようか?と子供が尋ねたら母親は逃がしてあげましょうと言った。そして母親は子供たちに危ないからあっちに行ってなさいと言った。
「危ない?」
意外な言葉に子供たちはきょとんとしていると、母は真面目な顔して
「危ないからあっちに行ってなさい!」と強い口調で言った。そしてよく事情が飲み込めない子供たちに母はこんな話をしてくれた。
母の知人が子供たちと同じようにゴミ箱の中で子供のドブネズミを見つけ、ゴミ箱の中に水を入れて殺した人がいた。その後その知人は親ネズミの復讐に遭う事になる。
子ネズミを殺してからというもの家の中の食べ物や家具などがネズミに齧られるようになった。
家のものを齧られるのは、まだ良い方だった。その後その知人は殺した子ネズミの親と思われるネズミに足を齧られている。
病原菌まみれのドブネズミの歯で齧られたのだから、かなり腫れ上がって病院に通ったという。
また母の話によるとネズミは人の顔も覚えていて、危害を与えた者に復讐しに来るという。だから顔を覚えられないように、あっちに行ってなさいと母は言ったのだった。
母がゴミ箱を傾けるとネズミは勢いよく走り去っていき、子供たちは離れたところからその様子見ていた。
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